Work 03

仕事は量より質、
詰め込み作業は受けません


田渕 聡夫Akio Tabuchi
製作チーム 主任
勤続年数7年(2013年入社)
52歳
Q1

この仕事に就こうと思ったのは、
いつ頃からですか。

小さい頃からモノを作るのが好きで、幼少時は折り紙をせっせと折っていたそうです。少し大きくなると、母親が勤め先の製材所から持ち帰る木の切れ端で工作をしていました。
中学卒業時には、もう手に職をつけようと考えていたので工業高校のインテリア科に進学し、今と同じような内装の会社に就職しました。配属されたのは工場で、最初に作ったモノは“花台”でした。それは今もはっきりと覚えています。
それからはずっと製作の仕事を続けていますが、途中で少しだけブランクがあります。実は、かなり重たい病気になってしまい、仕事を続けられない状態になったのです。ようやく動けるようになり仕事に復帰しましたけれど、今もあまり無理はできません。
その点、ウエタニは朝8時半から夕方5時半までの勤務時間で残業はほとんどありませんし、土曜・日曜も休みです。忙しいとき、たまに祝日に出社することはありますが、無理なスケジュールを押し付けられることはありませんので、私でも長く働き続けられる職場です。
Q2

入社の動機と、
入社後に感じたことを教えてください。

ウエタニの社員募集は、前の会社を辞めてインターネットで職を探していたときに見つけました。一番の決め手は「家から近いこと」でした。私の出身は高知県ですが、大阪に出てきて工場の近くに住んでいたので、通勤が便利なことは非常に大きなポイントだったのです。 もちろん、仕事に関しても長年やってきたことが活かせる業務内容で、明日からでも即戦力になれると思って応募しました。当時の面接官は社長でした。とてもにこやかで明るい方で、話がうまくて面白いなと思ったことを覚えています。 面接では今までの仕事のことをいろいろお話して、採用後は3か月の試用期間を経て今に至ります。
入社後に感じたことは、やはり自由度の高さでしょうね。 個人の裁量で仕事が進められるので、経験のある人には仕事をしやすい環境です。工場が本社と離れているのも製作環境としては理想的です。音を出しても周囲から苦情が来ませんし、集中して作業が行えます。経験の浅い人の場合でも、職人軍団がサポートしますので成長が早いと思います。
Q3

「主任」の業務内容は、
どんなものなのでしょうか。

主任といってもウエタニには明確な上下関係はなく、私は工場で行う仕事を管理する役割を担当しています。 流れとしては、工場全体の仕事量を把握した上で、新しく来た仕事について「できるのかどうか」を判断します。作業が詰まっているなと思えば、断ることもあります。納期と内容が「問題なし」と判断したあとは、誰に作業を割り振るのかを考え、ものによっては外注を頼みます。要するに、工場のみんながスムーズに働けるようお膳立てをする係です。 それらの事務仕事の合間を縫って製作作業をします。手を動かすのが好きなのですが、主任になってからはパソコンの前にいる時間が長くなりました。
仕事の発注元に関しては本社からが9割。これは最優先で対応します。あとの1割は、本社以外からの発注です。独立した工場なので、たまに自社以外の仕事も来ます。 現在の工場は8人体制でやっていますが、これから人が増えてくると管理が大変になるかもしれないですね。でも、なるべくみんなの作業がやりやすいように、工夫してやっていきたいと思います。
Q4

製作の現場は
忙しいことも多いのでしょうか。

工場の製作現場というと、いつも納期に追われて残業ばかりのイメージを持っている人もいるかもしれません。でも、ウエタニでは詰め込み仕事は引き受けていません。 ウエタニのお客様は、大手の会社さんであったりブランド店舗であったり、とても高い仕事のレベルを要求されます。詰め込んでいいかげんな仕事はしたくないので、量より質を優先します。
個人的には、難しい仕事は歓迎です。たまに難易度の高い案件がくると、職人魂が燃えます。 以前、外国人のお客様から発注をいただいた内装で、仕上がりを感覚的にお伝えいただいたオーダーがありました。「こんな感じにして」というニュアンスは日本人同士でも伝わりにくいですが、言葉の壁があるのでなおさらです。現場で手探りで対応しながらサンプルをお見せして、最終的には「OK」と言っていただいたときには達成感がありました。
仕事は大変なこともありますが、お客様の要望にぴったり沿えたときは楽しく思えます。これから入社される方も、ぜひこういう経験を積み重ねながら、頑張りはほどほどでもいいので、モノづくりの楽しさを覚えて長く続けていただきたいなと思います。
Q5

ウエタニに入社してから
スキルアップしたことは?

私は高校も工業系でしたし、前職もずっと製作の仕事をしていたので、入社時にはだいたいのスキルは身についていましたが、新たに覚えたこともあります。そのひとつが「CAD」です。そんなに使いこなせてはいませんが何とか図面が描けるくらいにはなりました。あとひとつは「旋盤」です。前の会社には無かったので、これはウエタニに入ってから練習しました。
最近の工場はコンピューター制御の工作機械が多く導入されていて、デジタルで作業をするところも多くなっています。でも、ウエタニの工場はアナログがメイン。人の手で操作する機械がほとんどです。それだけ熟練の職人が多いということでもあるのですが、これから技術を学んでいく人にとっても、良い修行ができる場だと思います。
内装の仕事は、職人にとっては作品として残っていくものです。そういう意味でもウエタニが手がけているのは大きな仕事や有名店舗が多いのでチャンスです。新しく入社される方も、腕を磨いて、世の中から注目されるような作品を生み出してほしいです。